人の死と涙の量とは

空が明るくなる前、東京でも小鳥の鳴き声が聞こえる頃。
ベランダに立って、街を眺めてみる。

もし、ここから飛び降りたらどうなるのだろう。
私の死を何人の人が知るのだろう。
そして、どれだけの量の涙を流してくれるのだろう。

仮に、その涙の量が人の価値ならば、今の私がしていることは価値がないことなのかもしれない。

人が自分の利益に対して、涙を流す瞬間が死なのではないだろうか。